【反ユダヤ主義】 中共が侵された怪しすぎる「病」…習近平に襲いかかる「魔物」の正体がヤバすぎた！

・中国でナショナリズムに火が付いた…！
　中国で2つの「不穏な動き」があることをご存じの方は少ないだろう。

　日本では、ほとんど報道されていないが、なんといま中国で「反ユダヤ主義」が異常な盛り上げりを見せている。
もうひとつは、「新たなウイルス性の疾患」が再び広がりはじめたことだ。

　本稿では、経済低迷の影響を受けて火が付いたナショナリズムと「反ユダヤ主義」を警戒するべき理由を述べていこう。

・ハマスの急襲で世界に広がった「反ユダヤ主義」
　パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を開始してから1ヵ月が経過した。
停戦を求めて世界各地で大規模デモが起きている中、懸念されているのは「反ユダヤ主義」の台頭だ。

　米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は10月31日、連邦上院公聴会の場で
「米国内の反ユダヤ主義が歴史的な水準に達しつつある」との認識を示した。

　欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会も11月5日「ここ数日間に欧州大陸全般で反ユダヤ主義的な事件が急増しており、
歴史上最も暗い時代を想起させる異常なレベルに達している」との見解を示したほどだった。

　同様に、中国でも反ユダヤ主義が流行っている。

　ハマスとの戦闘開始直後、在中国イスラエル大使館が公式SNS上にハマスのイスラエル攻撃を非難する声明を掲載したところ、
中国人から憎悪に満ちた投稿が相次いだのだ。

　そのため、SNSのコメント欄を閉鎖する事態に追い込まれた。

・地図から外された「イスラエル」の国名
　予想外の事態を受けて、イスラエルの専門家は「『ユダヤ人による影の組織が西側諸国を牛耳っている』
という古臭い反ユダヤ的な言説が中国で広がっている。
反ユダヤ主義の根底には中国におけるナショナリズムの高揚とイスラエル最大の同盟国である米国への猛烈な反発がある」と
警戒感を露わにしている(10月10日付ニューズウイーク日本版)。

　「反ユダヤ主義」は意外なところにまで影響を及ぼしている。

　11月2日付CNNは、「中国の大手企業が提供するインターネット上の地図にイスラエルの国名が載っていない」と報じた。

　たしかに中国の検索大手「百度(バイドウ)」が提供する人気モバイルアプリの地図には、イスラエルの国名は見当たらない。

　イスラエルよりも面積が小さいレバノン、クウエートなどの国名が表示されているのにもかかわらずに、である。

　百度は民間企業だが、当局の厳しい監視の下でサイトを運営しており、
中国政府がイスラエルの国名抜きの地図を認めていることは間違いないだろう。

・中国外交の手足を縛る「魔物」の正体
　中国は1992年にイスラエルと国交を結び、以来、軍事技術を含む経済的交流を深めてきた。
だが、政府が友好国への非礼を黙認せざるを得ないのは、国民の間で突如として湧き上がった「反ユダヤ主義」のせいだろう。

　筆者は「衰える気配を見せない反ユダヤ主義の嵐は中国外交にも影響を及ぼし始めている」と考えている。

　中国政府は紛争開始当初、「イスラエルとパレスチナの共通の友人」として中立の立場をとっていたが、
その後「反撃は自衛の範囲を超えている」とイスラエルを猛然と批判するようになった。

　反ユダヤ主義の流れにおもねっているかのように思えてならない。
中国外交の方針転換はこれまでのところ国際社会の時流に沿っているが、油断は禁物だ。

　反ユダヤ主義を支えるナショナリズムは魔物であり、やがて誰もコントロールできなくなるからだ。
ー後略ー
藤 和彦（経済産業研究所コンサルティングフェロー）

11/15(水) 7:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb5c1eb726bd52b5f81a3b6b50ea9dfeba0b2514