岸田首相、米国紙のインタビューで「アベノミクスは失敗、脱却を誓う」と宣言

Fumio Kishida pledges to steer Japan away from Abenomics

New prime minister says programme has failed to deliver broader growth in first international media interview as leader

岸田文雄氏、アベノミクスからの脱却を誓う

岸田新首相は、リーダーとして初めての海外メディアのインタビューで、アベノミクスは高い成長を実現できなかったと述べた 。
岸田文雄首相は「特定の層だけでなく、より幅広い層の所得を向上させることで、経済の好循環を実現したい。」と述べ
日本を新自由主義から脱却させることを約束し、約10年間にわたって経済を支配したアベノミクス下で広範な成長を実現できなかった自民党の失敗を非難しました。
岸田文雄氏は、今月日本のリーダーに就任して以来、初めて海外メディアのインタビューに応じ、規制改革は必要だが、貧富の差を縮めることに焦点を当ててアプローチするとフィナンシャル・タイムズ紙に語った。

https://www.ft.com/content/ffa6754f-3c12-4729-921d-aa2acc5e96ee

岸田首相はアベノミクスは、国内総生産、企業収益、雇用の面で明らかに成果を上げた。アベノミクスは国内総生産、企業収益、雇用などで成果を上げたが、『好循環』を生み出すまでには至らなかった」と、岸田氏は2人の前任者が採用し、東京株式市場を2倍に押し上げたプログラムを最も露骨に批判した。

岸田氏は、東京株式市場を2倍に拡大させた2人の前首相が用いたプログラムに対して、「私は、特定の層だけでなく、より広範な人々の所得を向上させて消費を誘発し、経済の好循環を実現したいと考えています。それが、新しい形の資本主義がこれまでとどう違うかの鍵になると思っています」と付け加えた。

日本では、「新自由主義」というと、厳しい財政政策や公的支出の削減ではなく、規制緩和、民営化、労働市場改革など、1990年代から2000年代にかけての改革を指すことが多い。岸田氏は、2020年9月に辞任した日本の最長寿首相である安倍晋三氏を暗に批判することで、10月31日に行われる総選挙に向けて計算されたリスクを取っている。

最近の世論調査では、岸田文雄氏の平均支持率は50％強で、ほとんどの前任者の就任時よりもかなり低く、改革を実現するための期間は短いのではないかと、政治アナリストは述べている。

岸田には無理