石破首相 “自身の判断に間違い” 高額療養費制度の見直しめぐり

石破首相“自身の判断に間違い”高額療養費制度の見直しめぐり | NHK | 国会
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2025年3月13日 18時52分

国会は、衆議院予算委員会で高額療養費制度の見直しについて質疑が行われました。参議院での予算審議中に開かれるのは異例で、立憲民主党の野田代表が、見直しをめぐる政府の対応が混乱を招いたと批判したのに対し、石破総理大臣は、自身の判断に間違いがあったとして陳謝しました。

石破首相「予算案 年度内成立に向け努力」
13日夕方開かれた衆議院予算委員会では、冒頭、石破総理大臣が、高額療養費制度の負担上限額の引き上げを見送ったいきさつを説明した上で「新年度予算案が衆議院を通過したあとに再度、修正することになった経緯は大変申し訳ないが、各党の意見を聴きながら年度内成立に向けて努力していく」と理解を求めました。

立民 野田代表「混乱としか言いようがない」
このあとの質疑で、立憲民主党の野田代表は「白紙撤回まで来たことは少し安どするし、予算案を修正すること自体は悪いことではないと思うが、衆議院で予算案を修正して、通過した3日後だ。混乱としか言いようがない。もっと早く患者団体に会うべきだったのではないか」と迫りました。

これに対し石破総理大臣は「患者団体と接した厚生労働省から報告を受け、理解に至ったと判断した私の間違いだった。衆議院での審議の段階で患者団体と会っておくべきだったのはそのとおりで、大変、申し訳ない」と陳謝しました。

そして、石破総理大臣は、ことし秋までに制度のあり方を決める方針を改めて示した上で、4月からの新年度中に負担上限額を引き上げることなどは、想定していないという認識を示しました。

国民 玉木代表「不安は消えない」
国民民主党の玉木代表は記者団に対し「高額療養費制度の負担上限額の引き上げを凍結するのはいいが、現役世代の社会保険料負担をどう減らすかについて対案やビジョンがなかった。参議院選挙のことを考えて先送りしているなら将来に禍根を残し、不安は消えない」と述べました。

《年金制度改革の関連法案について》

立民 野田代表「厚生労働大臣の責任は極めて重い」

野田代表は「自民党内の事情や政府内の調整で出せないとすれば政権担当能力がないと断ぜざるを得ない。厚生労働大臣の責任は極めて重い」と指摘しました。

石破首相「福岡大臣が引き続き誠心誠意対応」

これに対し石破総理大臣は「できるかぎり早期に法案を提出できるよう最大限努力する。厚生労働大臣の任命責任は私にあり、福岡大臣が引き続き誠心誠意、対応に当たる」と述べました。

国民 玉木代表「先送り続けるべきではない」

年金制度改革の関連法案をめぐり、国民民主党の玉木代表は記者団に対し「法案を提出しなければ、与党が参議院選挙を優先して将来の低所得の年金生活者を犠牲にするということになる。これ以上、社会保障分野での先送りを続けるべきではない」と述べました。

《年収103万円の壁見直しについて》

（略）

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