自民党、無党派層獲得で苦戦　衆参2補選の共同出口調査

衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の両補欠選挙で共同通信社が実施した出口調査によると、いずれも自民党候補は、支持政党がないとした無党派層の獲得で苦戦した。野党各党の支持層は野党系候補に集まり、乱立が回避されて事実上の統一候補となった効果が表れた。

参院徳島・高知は、野党系無所属の元職広田一氏が、支援を受けた立憲民主党支持層の97%、共産党支持層の93%を固めた。自主投票とした日本維新の会、県連支援の国民民主党からも、それぞれ83%の支持を得た。

自民新人西内健氏は推薦された公明支持層の74%を得たものの、自民支持層は68%にとどまった。無党派層はわずか17%で、広田氏の82%に大きく水をあけられた。

長崎4区は、自民新人金子容三氏が自民の79%、推薦を受けた公明の91%をまとめた。立民元職末次精一氏には立民の96%、自主的な支援を得た共産の91%が集中。自主投票の維新も68%、県連支援の国民民主は76%が支持した。

無党派層は末次氏に63%が流れ、金子氏は36%と伸び悩んだ。〔共同〕

日本経済新聞　2023年10月22日 21:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA222S00S3A021C2000000/