関与「話せない」一点張り　辞職表明の木村弥生・江東区長　年内に選挙へ

東京地検特捜部から関係先の家宅捜索を受けた東京都江東区の木村弥生区長（５８）が２６日、辞職を表明した。今年４月、候補者４人が争う熾烈な区長選で初当選してからわずか半年。臨時で行われた記者会見の冒頭には、区民への謝罪の言葉を述べたが、選挙期間中に陣営が流したとされる有料動画広告への関与については「話せない」の一点張りだった。辞職表明を受けた区長選は年内に行われる見通し。

「５３万の区民のみなさま、多大なるご迷惑をおかけしました」

２６日午後、区役所での会見冒頭、木村氏はこう述べて頭を下げた。

特捜部は２４日、公選法違反容疑で区長室などを捜索。４月の区長選期間中に有料の動画広告で投票を呼び掛けた疑いが持たれており、木村氏は８月に会見を開き、スタッフの独断だったとして、自身の関与を否定したばかりだった。

この日の会見でも事件に関する質問が飛んだが、木村氏は「捜査段階のため話せない」と繰り返すばかり。「辞職することは容疑を認めることになるのでは」との質問にも「受け止め方の問題」とし、事件への関与について明言を避けた。

https://www.sankei.com/article/20231026-CHAU4CAWQ5NS5NGE52OOMYYW2U/