【ロシア・ウクライナ紛争】立憲・小熊幹事長代理「つい心を揺さぶられた」…無許可ウクライナ訪問を本人が弁明

立憲民主党の小熊慎司幹事長代理（Ｃ）日刊ゲンダイ

立憲・小熊幹事長代理「つい心を揺さぶられた」…無許可ウクライナ訪問を本人が弁明
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20220510-00000028-nkgendai-life

　立憲民主党の小熊慎司幹事長代理（53）が大型連休中、国会の許可を得ずにウクライナへ渡航していたと報じられ。波紋が広がっている。衆院議院運営委員会の山口俊一委員長（72・自民党）が10日、記者団に明らかにした。

　小熊氏は連休前の衆院本会議でポーランドなどへの渡航許可を得ていたものの、隣国のウクライナについては届け出をしておらず、外務省がウクライナ全土の危険情報（4段階）を最高レベルの「退避勧告」に引き上げていることから、ネットなどでは＜パフォーマンスするな＞＜目立ちたかっただけだ＞などと指摘する声が続出した。

　小熊氏はなぜ、ウクライナを訪れたのか。本人を直撃した。

　──もともと、どういう渡航日程だったのですか。

　（渡航許可を得ていたのは）ポーランド、スロバキア、ルーマニア、モルドバです。

　──渡航許可を得ていないにもかかわらず、ウクライナを訪れたのはなぜですか。

　現地（ポーランド）を訪れて分かったのですが、今はウクライナから避難する住民よりも、（避難していた国々などから）ウクライナに戻る人々の方が多いということです。国境付近では帰国するための長い車列も出来ていました。現地で聞くと、ウクライナ国内にとどまり、避難生活を送っている方々が約770万人もいるという。つまり、ウクライナ支援のフェーズは変わっているわけで、ウクライナ国内に行かないと本当の支援の在り方は分からな──そう考えたのです。

　──そして5日に（ウクライナ西部の）リビウへ入った。

　そうですね。リビウでは他国の政府機関、NGO団体が拠点を置き、すでに様々な支援活動を始めていました。

　──ウクライナ国民は何と言っていましたか。 「ウクライナで起きていることを、世界の人々は自分たちの事としてとらえてほしい」と。

　──渡航許可を得ずに訪問したことへの批判が出ています。

　目の前で起きている状況（避難生活を余儀なくされている多くのウクライナ国民）を見て、つい、心を揺さぶられてしまいました。とはいえ、手続きをしなかったことについては反省しています。

　──党からは今回の件で何か指示がありましたか。

　幹事長、国対委員長から厳重注意処分を受け、1カ月の役職停止となりました。