【対中弱腰外交】 止まらない中国船暴挙、尖閣周辺航行「１００日連続」 石平氏「日中首脳会談はブイ撤去してから」

中国の暴挙が止まらない。尖閣諸島の周辺海域で１２日、中国海警局船の活動が確認され、
同海域での海警局船の航行が「１００日連続」となった。
尖閣周辺の日本のＥＥＺ（排他的経済水域）内に、中国が無断で「海洋ブイ」を設置した問題や、
福島第１原発処理水の海洋放出を受けた日本産水産物の禁輸でも進展はない。
岸田文雄首相は１６日にも、習近平国家主席との首脳会談を米国で行う方向で調整しているが、
毅然（きぜん）とした姿勢を貫けるのか。

「中国に対し責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案も含めて対話を重ね、
建設的かつ安定的な関係を双方の努力で進めていくのがわが国の一貫した方針だ」

松野博一官房長官は９日の記者会見でこう語ったが、中国の横暴は続いている。

尖閣周辺の接続水域で１２日、中国海警局船２隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。
「第２海軍化」が進む海警局は、船舶の大型化、武装強化を図っており、「１００日連続」も今年２回目である。

海上ブイでは、岸田政権は国連海洋法条約に「撤去」の規定が明文化されていないことを理由に、抗議と撤去要請にとどめている。
これに対し、閣内や自民党内からも「撤去しても違法ではないと思う」「撤去すべきだ」との意見が噴出している。

調整中の日中首脳会談で、岸田首相は第１原発処理水の海洋放出や、
相次ぐ中国での日本人拘束などについても懸念を表明するとみられる。日本政府はどう臨むべきか。

評論家の石平氏は「中国海警局船の１００日連続航行やブイ設置は、岸田政権の『対中弱腰外交』が招いた結果だ。
中国が尖閣周辺で既成事実を積み重ねている現状を放置したまま、日中首脳会談を開くのは言語道断だ。
中国がブイを撤去しないなら、日本が撤去したうえで会談に臨み、日本の主権を堂々と展開すべきだ。
行動を伴わない言葉は意味がない」と語った。

2023.11/13 15:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20231113-HQY6LCHJTJNRJMNIJUK6R767PY/

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